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シンプル・ライフ

シンプル・ライフ

04.2.14

2.14
この日は日本で事前に予約をしておいたオプショナルで「カプリ島青の洞窟ツアー」に向かことに、ホテルピックアップ時間は午前6時50分。
ホテルの朝食の時間が午前6時30分からなので随分と余裕が無いのですが、こればっかりは仕方ない。ホテルの朝食準備しているスタッフに妙なプレッシャーをかけつつなんとか朝食を取り、迎えに来たちょっと小さなバスに乗り込みます。
カプリ島へはローマ市内から高速に乗って約2時間くらいの距離、途中一度だけやたらみやげ物の単価が高いサービスエリアで休憩をして更にナポリへと突き進みます。
ナポリは避暑地のため夏になればお金持ちがバカンスに訪れる場所で、別荘が港の側にひしめきあってる訳ですが、その建物もクラシカルなものばかりで、本当にお金持ちしか居ないんだろうなと思われました。
港の近くに「玉子城」が建てられていて、名前の由来は忘れましたがその側には花時計と花のカレンダーが、私達が訪れた日は丁度バレンタインデーでした。画像どうぞ

2.14

この花の日付は毎日花屋さんが植え替えているそうです。ご苦労様です。
さて、待望の青の洞窟観光は、港から船に乗って45分程のカプリ島に向かい、島に着いたらそこから更に小さな船に乗り、青の洞窟に入れることが決れば今度は4人乗りの手漕ぎボートで洞窟内に入るという手はずです。
潮の関係でカプリ島に着くまでは青の洞窟の中に入れるかどうかが判らないのです。冬の確立は25パーセントだと事前に知っていたのと天気も曇り空だったので私は殆ど諦めてましたが、天気に左右されてる訳ではないのでこればっかりは本当にその時の運次第みたいなものなのだそうです。
カプリ島に向かう船の中で、良い出会いがありました。
同じオプション参加していた姉妹(日本人)と仲良くなったのです。この後の旅は姉妹のおかげで更に楽しいものとなりました。
その後の行動は4人行動で楽しみまして、結局晴れてはいたものの、青の洞窟は潮の関係で行くことが出来ず、島の周りを船で観光するコースへ変更となりました。
地元で「赤の洞窟」と、呼ばれている洞窟は岩と波の間にオレンジ色のサンゴが付いているのを差してそう呼ぶのだそうですが。これって金木犀が張り付いてるのか?って表現がピッタリ来るこじつけだけの代物でした。
岩にも象に見えるからとか鳥に見えるからだとか、同じ理屈で次々と説明させられて、そりゃ無茶なと何度突っ込みを入れたことでしょう。

お昼はカプリ島の中腹にあるレストランで魚介類のパスタのランチを食べましたが、一口目は美味しかったのですが、食べ続けるうちに例えて言うなら「給食で出るゆですぎたパスタ」に辟易して半分残す羽目に、教訓「ゆでたバスタはパスタじゃない」
昼食が終わると、道幅が狭いため中腹まで使ったバスより一回り小さいバスに乗り換えて、カプリ島の展望台へ向かいます。
展望台にはお土産屋さんと、頂上に向かうためのリフトがあります。休みは働かず遊ぶものと決めているため、一件しかお土産屋さんは営業してませんでした。
殆どのツアー参加者はリフトに乗り頂上を目指します。
片道約15分のリフトは、眺めも最高でスリルもあり遊園地感覚で随分と楽しかったです。 但し、厚着してないと寒さにやられちゃいますが。このリフトお勧めです。(6ユーロ也) 頂上で下界の景色を楽しみ、文豪ゲーテの「ナポリを見てから死ね」と言う言葉を思い出し、死ぬまではいかないけど青い空とこの風景はやっぱり感動するよなと悦に入ってました。勿論写真写しまくりです(笑)

2.14

こうして、本来の目的の青の洞窟は体験できなかったものの、それでも充分カプリ島を楽しんで、夜9時にホテルへ戻りました。
この日の夜は食べに出るのも面倒で、持参して行ったカップ麺とドライブインで買った食べる前から不味いだろうなと予想していたチョコレートケーキが夕食になりました。
久しぶりに食べる赤い狐は美味しかった(笑)珍しく汁まで飲み干しましたもん。

追加エピソード
カプリ島のお土産屋さんで、青の洞窟には入れなかったからせめて絵葉書でもと思ってみていると同じく洞窟に入れなかったお母さんと一緒にツアー参加していた娘さんが話しかけてきました。
「今回洞窟入れなかったから、もう一度来なきゃいけないかもしれない。でも私が来ると旅費倍出さないと駄目なんですよね」
「何故倍出さなくちゃいけないの?」
不思議に思ったので聞いてみると
「母の旅費は私が全部出してるんです」
なんですと?なんて親孝行な娘さんでしょう
「でも、中銭(旅行中の食事やお土産代等のこと)はお母さん持ちでしょ?」
「いえ、全て私が出します。母はお兄ちゃんからお小遣い貰ってるのに、悲しいくらいお金を出しません」
え゛――――っ、そんな親孝行な娘さんが存在するとは!!お母さんはニッコリ笑顔で 「そうみんなこの子が出してくれます」
「そんな娘が欲しい!!下さい」一歩間違えればプロポーズのような言葉を吐く私。
その後、母から頼まれていたプラダの鞄は当初しっかり代金を請求するつもりでいたのですが、お土産として買ってあげようとちょっぴり反省を踏まえつつ孝行娘にあやかるのでありました。


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